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新・イングリッシュプロジェクト 2025
powered by C&L Academy / 全国通訳案内士 相澤 誠(Aizawa Makoto)
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この章では、AMイングリッシュメソッドが「誰のためのものか?」を整理します。
「合う・合わない」についても、正直にお伝えしますね。
AMイングリッシュメソッドは、
一般的な英語学習法とは、スタート地点も、ゴールの置き方も異なります。
それは、「何を学ぶか」ではなく、
「英語を使う人が、どう判断し、どう行動するか」から逆算して設計しているからです。
多くの英語学習法は、
「何をどれだけ覚えるか」
「どの教材をどう使うか」
「どの試験に合格するか」
といった学習内容や手段から設計されることが少なくありません。
一方、AMイングリッシュメソッドは、
英語を使う人の「判断」と「行動」を起点に、
必要な学びを逆算して設計されています。
① 「教材中心」ではなく「人・場面中心」
AMイングリッシュメソッドでは、教材やフレーズ集が主役になることはありません。
常に起点になるのは、
・誰に
・どんな場面で
・どんな意図を持って
・どんな関係性の中で
英語を使うのか、という視点です。
そのため、「とりあえず覚えておく英語」ではなく、実際に使う可能性の高い英語だけを扱います。
② 「正解探し」ではなく「意思決定の積み重ね」
多くの学習法では、「正しい英語かどうか」「ネイティブっぽいかどうか」が基準になりがちです。
AMイングリッシュメソッドでは、それよりも、
・この場面で、今の自分は何を選ぶか
・どう言えば、相手に安心してもらえるか
・どう言えば、関係性が前に進むか
という判断と選択の力を重視します。
英語を使うとは、知識を再生することではなく、状況の中で「決めること」の連続だからです。
③ 「インプット先行」ではなく「使う前提の学び」
AMイングリッシュメソッドでは、インプットとアウトプットを切り離しません。
・覚えるために学ぶ
・理解してから使う
のではなく、使うことを前提に学び、使いながら修正するという循環を重視します。
「話せるようになってから使う」のではなく、「使いながら話せるようになる」スタンスです。
そのため、「まだ準備不足だから話せない」という状態に長く留まることがありません。
④ 「短期成果」より「長期で使い続けられる力」
短期間で結果を出す方法や、即効性のあるテクニックを否定するわけではありません。しかしAMイングリッシュメソッドが重視するのは、一時的に話せる状態ではなく、
・仕事が変わっても
・立場が変わっても
・年齢を重ねても
英語と付き合い続けられる力です。
だからこそ、学習法そのものよりも、考え方・判断基準・向き合い方を大切にしています。
AMイングリッシュメソッドが他の英語学習法と最も大きく違う点は、英語を「習得する対象」ではなく、人生や仕事の中で機能させ続けるツールとして捉えているところにあります。その結果、環境や条件に左右されにくい設計になっています。
次にお伝えするのは、なぜこのメソッドが「留学なし・独学」でも機能するのか。「⑥ なぜ留学なし・独学でも機能するのか?」へと続きます。
AMイングリッシュメソッドが、
留学経験がなく、独学であっても機能する理由があります。
それは、英語力の伸びを「環境」ではなく「構造」で捉えているからです。
一般的には、
「留学すれば英語ができるようになる」
「海外に行けば自然に身につく」というイメージが根強くあります。
確かに、英語に触れる量や必要性が高まる環境は、大きな刺激になります。
しかし、それだけで英語が「使える力」として定着するかというと、必ずしもそうではありません。
AMイングリッシュメソッドでは、英語力が伸びるかどうかを決める本質は、どこにいるかではなく、どう英語と向き合い、どう使っているかだと考えています。
私自身、留学経験なし・独学という条件の中で、英検1級・全国通訳案内士に至り、その後も現場で英語を使い続ける立場として活動してきました。その過程で実感してきたのは、英語力を伸ばすために本当に必要なのは、
・完璧な環境
・ネイティブに囲まれた生活
・大量の教材
ではなく、
・自分の現在地を正しく把握すること
・目的に合った英語だけを選ぶこと
・インプットとアウトプットを常に結びつけること
この学びの構造そのものだということです。
AMイングリッシュメソッドでは、最初から「英語を使う場面」を想定します。
誰に、
どんな状況で、
何を伝えたいのか。
この視点があるからこそ、限られた時間・限られた環境でも、必要な英語を、必要な形で積み上げていくことができます。環境に依存しない学び方を身につけることで、日本にいながらでも、独学であっても、英語は確実に「使える力」として育っていきます。
また、独学であることは、決して不利ではありません。むしろAMイングリッシュメソッドでは、独学だからこそ身につく力があると考えています。
・自分で考える力
・取捨選択する力
・修正し続ける力
これらは、実際に英語を使い続ける現場で、最も重要になる力でもあります。
誰かに与えられたカリキュラムをこなすのではなく、自分で考え、試し、修正する。このプロセスそのものが、「使える英語力」を育てていきます。AMイングリッシュメソッドが目指しているのは、「留学しなくても大丈夫」という安心感ではありません。
どんな環境にいても、どんな立場になっても、英語を自分の力で使い続けられる状態をつくること。
だからこそこのメソッドは、留学の有無に左右されず、独学でも、仕事をしながらでも、人生の中で機能し続けるのです。
次にお伝えするのは、このメソッドが「どんな人に向いているのか」、そして「どんな人には向かないのか」。「⑦ AMイングリッシュメソッドが向いている人・向いていない人」へと続きます。
AMイングリッシュメソッドは、
「英語ができる人」を増やすためのメソッドではありません。
英語を人生や仕事の中で使い続けたい人に向けて設計されたメソッドです。
そのため、向いている人・向いていない人がはっきり分かれます。
■ AMイングリッシュメソッドが向いている人
まず、次のような方には、このメソッドは非常に相性が良いと考えています。
・英語を「勉強」ではなく、実際に使えるようになりたい
・完璧でなくてもいいから、まず使い始めたい
・自分の仕事・立場・人生の文脈の中で英語を活かしたい
・試験合格後も、英語を使い続ける力を身につけたい
・独学や限られた環境でも、現実的に伸ばしていきたい
・自分なりの英語スタイルを育てていきたい
AMイングリッシュメソッドは、「今の自分の現在地」から出発し、小さく使いながら、確実に前に進んでいくことを大切にします。そのため、
✔ すぐに話せなくても
✔ 間違いが多くても
✔ 遠回りに見えても
使い続ける姿勢そのものを価値と感じられる方には、長く機能し続けるメソッドです。
■ AMイングリッシュメソッドが向いていない人
一方で、次のような方には、このメソッドは合わない可能性があります。
・短期間で「魔法のように話せる」方法を求めている
・正解・不正解がはっきりした学習だけをしたい
・間違えることを極端に避けたい
・英語を使う場面を想定せず、知識として身につけたい
・自分で考えるよりも、決まった手順だけをなぞりたい
AMイングリッシュメソッドは、「これをやれば必ず同じ結果が出る」という単純なレシピ型の学習法ではありません。考え、使い、振り返り、調整する。
このプロセスそのものを大切にするため、受け身の姿勢では力が育ちにくいのも事実です。これらは「良い・悪い」の話ではなく、今求めている学びのスタイルの違いです。
■ 向き・不向きは「今の段階」で変わってもいい
大切なのは、「今、向いていないからダメ」という話ではないということです。英語との向き合い方は、人生のフェーズや目的によって変わります。
・まずは試験対策が必要な時期
・仕事で急に使う必要が出てきた時期
・英語を長く使い続けたいと感じ始めた時期
その中で、「今の自分には、こういう考え方が必要かもしれない」そう感じたタイミングで、このメソッドに戻ってきても構いません。
■ AMイングリッシュメソッドが大切にしている前提
AMイングリッシュメソッドが一貫して大切にしているのは、「英語は、人が使って初めて意味を持つ」という前提です。だからこそ、向き・不向きを分ける基準も、能力やセンスではなく、「どう英語と付き合っていきたいか」に置いています。つまり、AMイングリッシュメソッドは、「できる・できない」ではなく、「どう使い、どう育てていきたいか」を起点にしています。
次にお伝えするのは、このメソッドをどのように使い始めればよいのか、そしてどんなステップで育てていくのかについてです。
「⑧ AMイングリッシュメソッドの使い方・育て方」へと続きます。
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